竪型含浸乾燥機
竪型含浸乾燥機は乾燥炉を鉛直方向に配置した含浸装置です。
含浸した基材を鉛直上方に引き上げて乾燥させます。
織物(織布)などを非接触で搬送して乾燥させる場合に適して
います。

Point 01
熱風と遠赤外線の
相乗効果
乾燥炉は熱風方式に加え、輻射式パネルヒーターを採用しており効率的に基材へ熱を伝える事ができます。熱風は樹脂表面から加熱が進みますが、パネルヒーターから発生する遠赤外線(輻射熱)は樹脂内部から加熱を促進します。乾燥だけではなく樹脂の硬化反応にも寄与します。

Point 02
ミクロンオーダーの
精密ローラー
含浸装置のスクイズローラーには回転振れ精度3〔μm〕※1の精密ローラーとACサーボモータの駆動を使用しており、
より安定した塗工が可能となっています。スクイズローラーの表面はHCrメッキ(標準)ですが、耐摩耗性や硬度の高いものをご希望の場合はオプションで別途ご提案することができます。
※1 研磨機上での単体測定値

Point 03
斬新!切れ端の出ない
スプライスプレス
従来のスプライスプレスでは基材接合部に切断した時の切れ端が残ってしまい不具合が発生する原因になるため、オペレーターが切れ端を除去する処理をしていました。当社が開発した新型スプライスプレスは、独自の接合方法により切れ端が出ない機構になっており快適に原反の交換ができます。ぜひ一度ご体験ください。

Point 04
充実した制御系統と
ヒューマンインターフェース(HMI)
基材搬送は主速度ローラーを基準として各駆動ローラー間で個別に基材速度と張力を制御する事により安定した搬送が可能となっています。 巻出装置の原反交換、巻取装置の巻取軸交換はほとんどの部分が自動化されておりオペレータの作業負担を軽減します。 操作系統は従来の釦操作以外にタッチパネルを採用することにより視覚的にも分かり易い操作システムになっています。タッチパネルから運転の設定モニター及び記録などの操作を効率的に行う事ができます。 お客様の集中管理システムとのデータ通信にも対応いたします。
主な仕様
仕様一例
| 塗工方式 | 含浸 |
| ローラー面長 | 1500(mm) |
| 基材 | ガラスクロス |
| 基材幅 | 900~1320(mm) |
| 乾燥機有効高さ | 10(m)(10m×2室) |
| 炉内温度 | 120~230(℃) |
| 加熱方式 | 熱風+輻射 |
| 搬送速度(最大) | 25(m/min) |
| 搬送方式 | ロールtoロール |
主要ガラスクロス
| IPCNo. | 基材重量 (g/m2) |
| #1000 | 11 |
| #1017 | 12 |
| #1015 | 17 |
| #1027 | 19 |
| #1037 | 24 |
| #1080 | 48 |
| #2116 | 100 |
| #7628 | 210 |
主要ユニット
| 巻出装置 |
| スプライスプレス |
| 巻出アキュームレーター |
| 含浸装置 |
| 竪型乾燥装置 |
| エッジトリミングスリッター |
| 巻取アキュームレーター |
| 巻取装置 |
| 搬送装置(ローラー、EPC等) |
研究開発用テスト機(ラボ機)
研究開発用として竪型含浸乾燥機を縮小したテスト機の製作も承っております。これまで複数のお客様へ納品した実績がございます。ご希望される規模や機能にあわせてオーダーメイドで提案させていただきます。
お気軽に当社へご相談下さい。設備のプレゼンテーションをいたします。
